
日頃よりJCAの活動に温かいご理解とご支援をいただき、誠にありがとうございます。
このたび、JCAが提起している賃金裁判(新契約による労働条件の不利益変更をめぐる訴訟)について、2025年6月17日に予定されていた和解協議は、会社側が「和解案を提示できない」との意向を裁判所に伝えたため、和解期日は取消となりました。
現在、物価上昇が続くなか、社会全体では賃上げの流れが進んでいますが、私たちの現場では新契約による賃下げが据え置かれたままです。一度引き下げられた賃金のままベースアップをしてもなかなか水準は元には戻りません。
これまでにも、
- 執行委員長への懲戒処分に関する裁判では東京地裁が「処分は不当」と判断
- 県労働委員会では不当労働行為として全面認定
- 休憩時間をめぐる裁判では東京地裁が人格権侵害と安全配慮義務違反を認定しています。
しかしながら、会社からはいずれの件においても対話や改善に向けた姿勢は見られません。
JCAは一貫して、対立ではなく対話による解決を求めてきました。
この賃金裁判も、単なる待遇の問題にとどまらず、キャビンクルーの権利と尊厳、航空安全を支える職場の持続可能性、そして企業としてのコンプライアンスとガバナンスのあり方が問われている、極めて重要な争点です。
適切な待遇と正当な評価があってこそ、安心して職務に集中できる環境が生まれます。
私たちは、誰もが誇りを持って働ける職場の実現に向け、これからも声を上げ続けてまいります。
📌 判決言い渡し
2025年9月11日(木)13:10~
東京地方裁判所
709号法廷
当日、お時間の許す方はぜひ傍聴にお越しいただければ幸いです。
今後とも、変わらぬご注目とご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。